GW の暇に任せて、先日から自宅のAtom マシンにUbuntu-9.04(Jaunty) を入れて設定中。
今回は、ネットワーク対応インクジェット複合プリンタCanon MP970 の設定。
Windows のドライバは、BJNP (BJ Network Port) とか言うポートを作成し、
こいつを介して印刷、スキャン、カードリーダー機能を利用している(っぽい)。
同じことをLinux でもやりたいよ、という話。
MP970 のネットワーク機能ってLinux からどうやって使うのかな。
検索してみると、ネットワークでの利用を諦めてUSB での接続を試みている人とか、
Windows プリンタ共有を使ってSamba 的な使い方を試みている人がいる。
せっかくのネットワークプリンタなのにもったいない!
最近のLinux distribution の印刷システムといえば、CUPS。
CUPS にBJNP を提供する、cups-bjnp なる素敵モジュールを導入する。
$ tar xzf cups-bjnp-0.5.tar.gz && cd cups-bjnp-0.5
$ ./configure && make && make install
$ /etc/init.d/cups restart
MP970 の電源を入れた状態で、プリンタの設定を行う。
ほら、認識された。
でも肝心のPPD が無いので、ここではMP150 のドライバを使っておく。
ただしカラーで印刷しようとすると黄色がずれてしまうので、Grayscale で使う。
メーカー公式PPD マダー?
次にネットワークスキャナの設定。
Linux でスキャナを使うといえば、SANE。
sane-backend-1.0.20 でPIXMA が使えるようになった気がした。
後でjaunty repository のsane が更新されてアップデートをするかもしれんので、
気軽に消してアップデートできるようdebian package を作ってインストールする。
元々入っているsane まわりのパッケージは消す。
GTK+ ライブラリとdh_make あたりを入れて、パッケージ作成とインスコ開始。
$ sudo dpkg --purge sane-utils xsane xsane-common hplip hpijs foomatic-db-hpijs libsane
$ mkdir deb
$ tar xzf sane-backends-1.0.20.tar.gz -C deb
$ tar xzf xsane-0.996.tar.gz -C deb
$ cd deb/sane-backends-1.0.20
$ dh_make -s -f ../../sane-backends-1.0.20.tar.gz
$ dpkg-buildpackage -rsudo
$ cd ../; sudo dpkg -i sane-backends_1.0.20-1_i386.deb
$ cd deb/xsane-0.996
$ dh_make -s -f ../../xsane-0.996.tar.gz
$ sed -i -e 's/dh_shlibdeps/#dh_shlibdeps/' debian/rules
$ dpkg-buildpackage -rsudo
$ cd ../; sudo dpkg -i xsane_0.996-1_i386.deb
scanimage コマンドで確認。
$ scanimage --list-devices
$ device `pixma:MP970_192.168.1.20' is a CANON Canon Pixma MP970 multi-function peripheral
で、xsane を実行すると、20秒くらい経って起動してくる。
これでネットワークを介したスキャンができる。
ネットワークドライブは・・・知らん!おとなしくUSB のリーダーでも使いましょう。
これってひょっとしたら、MP980 でも通用するのかな?
おわり
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コメント
コメント一覧 (3)
なお当方では,Canonのlinux用printer driver ver.2.60を入れてiP7500として設定することで,カラーで問題なく印刷できています.御参考まで.
情報ありがとうございます。
やってみます。