入手したGalaxy Note SC-05D の設定を、前に使っていたGalaxy Nexus SC-04D に合わせました。

国際版GT-N7000 との差

SC-05D をカスタマイズする上で重要になるのが、カスタムROM の存在。
SC-05D はワンセグやNFC を搭載していて、CPU がデュアルコア1.5GHz になっているなど、
Galaxy Note の名を冠しているものの、国際版GT-N7000 やSGH-I717 とは中身がまるで違うようです。

そのため、SC-05D 正式対応を謳ったカスタムROM は存在しないようです。
ユーザーが端末内部に手を入れるには、root を取るしかなさそうです。

セルスタンバイ問題があります

MVNO データSIM を指してAPN の設定をするとまず目が行くのがアンテナピクト。
ずっと圏外表示のままで、数時間使うとすごい勢いで電池を消費していきます。
アンテナピクト無反応問題と、セルスタンバイがバッテリードレインを起こす問題です。
この問題に対処するには、Android Framework の一部のファイルを書き換える必要があります。

OTA 更新の罠

インターネット接続性を確保して、最初に飛び込んでくる通知がソフトウェア更新。
Android のバージョンがGB 2.3.6 からICS 4.0.4 になります。
さて、ICS にOTA で更新してからカスタマイズをしていきましょう。

なんて言っていると、OTA 更新後にリカバリを書き換えても、
Android System Recovery 3e しか起動しないじゃないですかヤダー。

OTA でICS に更新してしまってからカスタムリカバリを利用する方法

幸いにも、購入した2台とも一度に更新してしまうヘマはしなかったので、
一方の端末からROM と標準リカバリを吸い出しておくとよさそうです。
戻し方や使うツール類はOdin3 とかいうキーワードで探せば出てきます。

GB に戻した後、リカバリを起動してFactory Reset します。
ICS のデータが残ったままだと、異常終了の嵐になります。(なった。)

リカバリを書き換え可能な状態でICS に更新するには、OTA ではなく、
Samsung Kies という純正データ同期ソフトを使うとできるようです。
Samsung Kies をインストールして、SC-05D を接続して更新ボタンを押すと、
いきなり「応答なし」状態になってびっくりしますが、30分ほど放置すると更新が始まります。

何とかICS にできたら、Odin モードで起動して、カスタムリカバリを導入します。
CWM やTegrak が有名なようですが、手元に用意したCWM ではadb でshell root が取れませんでした。

フレームワークファイルの置き換え

Tegrak でAndroid System Recovery 3e を起動すると、
/system,/cache がマウントされた状態でshell root が取れます。

ここでセルスタンバイ問題が起きないよう書き換えたframework に置き換えをして再起動後、
/data/dalvik-cache からframework.odex を取得し、元のframework.odex の署名を書き込みます。
ちなみに、/data は/dev/block/mmcblk0p25 のようです。

こんな手順でセルスタンバイ対策をしたついでに、Superuser.apk も導入しておきました。
おわり。

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